【基礎編】ビジョン浸透への第一歩はビジョンワークから!〜企画立案から開催、運用定着までの道のり〜
ミッション・ビジョンの社内理解・浸透活動を行っているビジョンラボラトリー(以下 ビジョラボ)から、活動の肝となっている「ビジョンワーク」の企画立案から運用までの取り組みを、2回にわけてご紹介していきます。
■ビジョンワークとは
アディッシュでは、全社ミーティング(All adish Meeting)や部門内、チーム内で定期的に「ワークショップ」(以下 ワーク)を行う文化があります。その目的はワークごとに異なりますが、例えばチームの期の目標に対して、どのように取り組んでいくか、そのために前期の振り返りや目標のチューニングなどを、KPTやYWTといったフレームワークを用いて行っています。
私たちビジョラボが行うワークは、全社員を対象にしており、1チーム3〜4名で行います。
ワークは第1回から4回までのステップ構成となっており、各回のテーマに取り組むことでアディッシュの「ビジョン」について、考えを深めていけるものになっています。
、、、とは言っていますが、
ワークの企画も内容も実は試行錯誤の連続で、
「気付いたら今の運用が定着した」
というのが、当事者メンバーとしての感想です(笑)
■「ワークショップ」の産声
ビジョンワークの企画立案は、今からもう4年(?)前に遡ります。
ビジョラボ内で、「どうしたらもっとビジョンが浸透するのか?」その問いから始まりました。そして出てきたのが、
事業部の垣根を越え、周囲がどのような考えや想いを抱いているのかを知る
共有するビジョンを基に話し合う場を継続的に持つ
ビジョンを基に様々な判断が自然とできる
というビジョラボメンバーの切実な想いでした。
当時の資料にもその想いがしっかりと残されています。
さらに議論を重ねることで、
「ワークショップ」
という浸透策に辿り着きました。
■企画立案のプロセス
全社員の貴重な時間を割いてまで行う「ワーク」、当然に明確な目的設定が必要です。
ワークの大きな目的は「ビジョン浸透」ですが、それではあまりに漠然としているため、整理したフェーズをもとに、浸透策を考えていきました。
また、ビジョンの浸透だけでなく、部署やチームを越える対話やつながり、ワークショップを通じて自己理解や他者理解を深めることにも重点を置きました。
フェーズ分解と大事なことは何か、を整理することで、
各ステップごとのゴールが明確になり、ワーク設計に進むことができるようになりました。
各ステップごとのゴールとワーク内容がこちらです。
■フェーズ1■
フェーズ1では、ビジョンに込められた背景やなぜビジョンが必要なのかを理解し、アディッシュの目指す社会像を、一人一人イメージできるようになるワークです。
[ ワーク1_ゴール ]
「ビジョンの背景・必要性・想いを伝えて理解してもらう」
[ ワーク1_内容 ]
1. ビジョンが実現された社会とは?(各自書き出し)
2. グルーピングとネーミング(統合)
3. 関係を可視化する(表現)
4. 各自で自分の言葉で「ビジョンが実現された社会」を言語化する
■フェーズ2■
フェーズ2では、「ビジョンが日々の業務とつながる」ことを目的に4
つのゴールを設け、それに合わせたワークを企画、実施しています。
[ ワーク2 _ ゴール]
各自の「実現された社会」をあらためて振り返り、チーム(もしくは会社、組織、個人)でできることを考え、実際に個人で行動に移すことができるようにする。
[ワーク2_内容]
1.「実現された社会」を共有する
2. 会社、組織やチーム、個人でできていることは何か?
3. 自身が持っている役に立ちそうなスキル、経験、知識、頼れる人をあげ
4. 今できることを可能な限りあげる
5.3日以内に取り組めることにブレイクダウンし一つ宣言する。
[ ワーク3_ゴール ]
ビジョンと業務が紐づいていることを「実感(発見)」して、実際に行動し、最終的に「習慣化」されること
[ ワーク3_内容 ]
社内のワーク未体験者へのネタバレも考慮して、ワークスライド1枚目のみ公開します(笑)
[ ワーク4_ゴール ]
”自身のカスタマーを再認識し、「顧客の成功を最大化する」価値(業務)を考える”
アディッシュは、スタートアップにおけるカスタマーサクセス支援のトップパートナーを目指していることもあり、「ミッションビジョンとカスタマーサクセス」をテーマにした内容にしています。
[ ワーク4_内容 ]
1. 自身のお仕事内容を教えてください
2. お仕事から価値を提供しているカスタマーは、どのような方ですか?具体的な社名・お名前をあげてください。またカスタマーの”サクセス”とは何ですか?
3. どのような価値を提供すれば「顧客の成功を最大化/顧客が満足する状態」になると思いますか?その価値に結びつく、あなたの日々の業務は何だと思いますか?
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以上、全4回のワーク構成についてご紹介しました。
次回は、実施に向けた準備、実施、ふりかえり会についてお話したいと思います!
※2024年1月25日現在の記事です。