チームビルディングワーク実践を経てわかってきたこと
こんにちは、アディッシュ コミュニケーションデザインチームの大山です。
私たちのチームでは「アディッシュにチーム力を」というミッションを掲げ、チーム力を高めるためのサポートを行っています。
今回のテーマであるチームビルディングのワーク実施も、そのサポートのうちの一つです。
チームビルディングは強い組織を構築するための手法と定義されています。
そういった手法の活用はリーダーやオーナーが牽引していくもの、というイメージがあると思いますが、チーム活動はチーム全員で行うもの。
今回はチームビルディングワークの実践を経て気づいたことを3つまとめたので、今のチームをもう少しよくしたいな、と思っている方に読んでいただけたら嬉しいです!
1.他者理解にも段階があるということ
チームビルディングをやりたいとお声がけいただくと、その詳細はほとんどがメンバー同士がそれぞれどんなキャラクターで、何を大切にしていて、どんなときにパフォーマンスが上がるのか、といったことをチーム内で共有したいという内容でした。
これまで、4つのチームで合計5回、チームビルディングのワークの設計・実施を行ってきました。
実践を通して、チームビルディングにおいては自己理解・他者理解が非常に重要であると体感しています。
そして、ワークを設計していくにつれて、ひとくちに「他者理解」と言っても段階があることがわかってきました。
システム思考のフレームワークである氷山モデルと照らし合わせると説明しやすそうだったので、引用します。
日々やりとりしているメンバーで、関わりが多くても、普段見えているのは水面よりも表層の部分。その深層には、様々なものが隠れています。
他者理解のワークを行う中で、チームのフェーズによって、この氷山のうちのどの層を開示したいのかを検討する必要があることがわかってきました。
チームができたばかりの形成期においては、メンバーのスキルや人柄、習慣など、表層に近い部分を共有することが、関係性構築の手助けになります。
チームが形成されてある程度時間が経つと、その人の持つ表層的な部分は日常のやりとりの中でわかってくるので、さらに深層の思想・価値観、資質にフォーカスしていくと、より心理的安全性の高い状態をつくることができます。
2.チームビルディングに必要な要素
他者理解について理解が深まると、チームビルディングに必要な要素は他にもありそうだ、と思うようになりました。
OKRやエンゲージメントレビューなどの取り組みを通して、その体感はより強くなったように思います。
なぜなら、チームビルディングの目的は、「チームとしてのパフォーマンスを最大化すること」であり、その方法はメンバー個人を理解すること以外にもたくさんあるからです。
要素をまとめた図がこちら。
上記の図にある「信頼関係の構築」の部分に、他者理解を深める、心理的安全性を高めることは包括されそうです。
どの要素が加わると自分のチームはよりよくなるのか、という視点で眺めてみるのもいいかもしれません。
他の要素には、こんなものが当てはめられそうだなと思っています。
共通目的=ミッション・ビジョンへの共感、目標のアライメントをとる
協働意志=ストレッチな目標を設定してそれにコミットするチームOKR
リフレクション=システム思考の活用、1on1や成果発表会などを通した学習機会を設けること
他者実現=顧客インタビュー、市場調査
3.要素に合わせたワーク
チームビルディングに必要な要素がわかってくると、他者理解のワーク以外にもチームビルディングに有効なワークがあるということも整理できてきました。
そのときチームに必要な要素に応じて、実施できるワークの一部を以下の表にまとめました。
特に信頼関係構築に繋がるワークはできることの幅が広いので、要望や目的を聞いた上で、チーム状態にマッチしたものを設計するようにしています。
何を相談していいのかわからない、というケースもあるので、今後はこのような一覧を見てもらいつつ、そのチームがどんな状態なのかをヒアリングできるようにしていきたいなと考えています。
最後に
こうして振り返ると、チーム活動において独立しているものは少なく、様々な要素が組み合わさり、繋がってチーム活動になっていくんだなという気付きがありました。
ある瞬間の課題を切り取って、解決に奔走してもすぐもとの状態に戻ってしまう、というケースはよくあるので、こういった全体感を意識しながら、チーム力向上のサポートに尽力していきたいなと思っています。
以上、チームビルディングにおける気付きのまとめでした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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