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現場業務のラストワンマイルは『Cayzen』で。人の可能性をひきだす仕組みづくりに貢献したい【エイトス株式会社 様】

こんにちは、アディッシュの平田です。アディッシュ公式noteでは、さまざまな業界で新しい視点の事業を推進するスタートアップ企業をご紹介しています。本日ご紹介するのは、デスクレスワーカーの現場業務改善に着目し、日本で初めて改善提案に特化したクラウドサービスを開発したエイトス株式会社です。代表取締役の嶋田亘様にお話を伺ってきました。

サービス内容について

平田:サービス内容について教えていただけますか?

嶋田:「Cayzen(カイゼン)」というクラウドサービスを開発し、今年の5月に販売を開始したところです。これは改善提案制度に特化した、現場主導の改善活動を加速させるためのサービスで、デスクレスの現場業務に携わる方々が使うオンライン目安箱のようなものです。

Cayzenでは誰でもアイデアを即時にシェアしたり、従業員間で意見交換をしたり、提案活動の状況をリアルタイムでデータ管理することができ、改善活動の取り組みや効果を最大化することをサポートします。「改善提案活動」に特化したクラウドサービスとしては日本で唯一のものです。

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平田:どのような方がお客様になるのでしょうか。
 
嶋田:メインターゲットは製造業の工場長、現場の管理監督の方です。ただし広く俯瞰して業務を見る必要がある方は対象になりうるので、エリアを統括する飲食店等のサービス業のマネージャーや企業の経営企画部門長、人材開発部門の責任者や経営層まで色々な方が含まれると思っています。

実際に医療系機関や、サービス業のオペレーション部門で利用されるケースもあり、適用範囲の広がりに手応えを感じています。多くの人の視点を生かすことで現場の生産性が上がり、企業の業績にも良い結果として繋がることを願っています。

起業の経緯

平田:この事業を立ち上げられた背景をお聞かせください。

嶋田:はい。労働者向けのとある調査では、日本人は”自分は創造性を活かした仕事ができていない”と認識している人の割合がとても高いと言われています。しかし一方で、それは海外からみた日本の労働者のイメージや評価とは全く異なっているというデータもあり,本来発揮できる能力や可能性が発揮しきれていないと感じていました。現場の業務というと、どうしてもマニュアルに従いオペレーションを粛々とこなすことが求められるため単純作業となりがちですが、改善提案の仕組みを最適化することで、働く人ならではの気づきや課題解決のアイデアを現場業務に活かす“創造的な活動”に変えることができると考えています。。

私は豊田市出身で豊田通商でキャリアをスタートし、そこでアイデアや創造的な取り組みを推奨する「改善提案制度」と初めて出会いました。これは現場で働く方々のモチベーションを引き出すシステムの一つとして機能する貴重な取り組みだと実感していました。その後、KPMG FASというコンサルティングファームやコインチェックというブロックチェーンのスタートアップへと移り今に至ります。経営者と同じ視点でM&Aや経営戦略といったテーマを扱う経験を重ね、最先端のテクノロジーに触れたことで、原点で感じたビジネスの現場の課題感と企業の成長をテクノロジーでつなぐ取り組みに関心が湧きました。Cayzenは私が過去に経験してきたキャリアの組み合わせてできてきた事業の形とも言えます。

私たちは「Inovatioin by All 」をミッションに掲げ、必ずしも特定のスタープレーヤーだけが変革を起こすのではなく、働く人それぞれの才能を引き出し、全ての労働者が当事者として新しい取り組みを進められる環境作りを目指しています。これは企業にとっても大切なことです。テクノロジーを活用して現場に眠る人材、アイデアなどの可能性を引きだし活用することは、事業の成長の大きなカギを握るはずです。そのためにCayzenを通じて、デスクレスワーカーの業務の生産性向上に貢献したいと考えています。

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今後の展望

平田:将来に向けてプロモーション活動や組織の拡大など、力を入れていることはありますか?またサービスの今後の展望についてお聞かせください。

嶋田:コロナ禍で再認識されている通り、私たちはエッセンシャルワーカーと言われる人たちの働きに日常を支えられています。こうした方々は定型業務を10年、20年と続けているというケースが珍しくなく、今後進んでいく機械の自動化によって代替される可能性もあります。やはり「ここはXXさんじゃなきゃだめだ」といわれるようなプロフェッショナルな人材、機械に代替されない価値を生むことができる人材を育てられる現場であるべきです。

全世界の労働者のうちPCを持たないデスクレスワーカーの割合は80%にも及びますが、そこへのIT投資は全体の1%というのが現状です。先にも述べましたが、私の根底にあるのは、人の可能性をひきだす社会の仕組みづくりに貢献したいという気持ちです。ですからCayzenは現場業務のラストワンマイルを担い、現場で働く人たちが恩恵を享受できるようにありたいです。それが結果的に人々の働きがいにつながり、働く環境に対する提案という形でもお役に立てるなら嬉しい限りです。

私たちもサービスをできるだけ多くの方に知っていただくために、地域の業務改善コンサルタントとパートナーシップを組む等アライアンス活動にも力を入れています。また、トヨタが「KAIZEN」を世界に広めた様に、このサービスは日本から生まれてしかるべきサービスだと考えています。既に海外の工場でも利用頂いていますが、将来的には本格的に海外進出したいと考えており、英語、タイ語、ベトナム語にはすでに対応済みです。とはいえまだまだスタートラインに立ったばかり。スピードを重視しながらも、現場に行かないとわからないことを最優先事項と意識して今後も邁進していきます。

ー発表早々に幅広いお客様に採用され、勢いのある様子が伺えました。嶋田様、貴重なお話をありがとうございました。


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